寿司・割烹・いけす料理屋の日替わりラ

日本にディーヴァという言葉を植え付けたのはこの映画だったのではないでしょうか。 この映画の楽しみ方は色々あり、まず映像がきれい。 ただ見ているだけでも、なんにも考えなくても、考えごとをしていても見ていられる。 ディーヴァとファンの関係性も面白い。 最初はファンの男の子がディーヴァを見上げていた。 そしてデートのあと(このデートシーンは特に美しい)男の子はギリシャ神話に出てくるようなタオルの巻き方をして、ディーヴァが不安を口にした後には彼女をなぐさめ少し立場的に上になり、事件が起こったときにはまた下になり、最後には同じになる、(と私は解釈しております)。 そして、なんといっても当時気に入った点は男の子の部屋。 人は住みたい部屋、快適な部屋、便利な部屋など夢や希望はあるでしょう。 この部屋は楽しむ部屋そのもののように感じました。 大音量でディーヴァの歌を味わえ、部屋中趣味だらけ。ほんと当時はうらやましかったです。 そして、サスペンスとして、なんといってもリシャール・ボーランジェ!! 敵対する相手には合気道のごとく、ひざカックン的な方法で対処していき、派手なアクションはせず、そのときの表情もすっとぼけていて面白く悲しいです。 ベネックス監督はこのあと「ベティブルー」をつくります。が、個人的にはこちらのほうが好きです。 お読みいただいてありがとうございます。


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